インターネット取引の調査状況

インターネット取引と確定申告

近頃、
ECサイトによる事業収入やYoutubeによるコンテンツ配信サービスにかかる確定申告について
お問い合わせいただくことがあり、
いろいろと調べていました。

通常の給与収入とは別に
副業として始めてみたインターネット取引。
確定申告を忘れると後々面倒なことになります。

ネット取引はばれないんじゃないの?

そうとも言えません。
国税は「情報技術専門官」という情報技術を専門に扱う専門官がネット上の情報に目を光らせています。
いうならば「サイバー税務署」ですね。

ネットビジネスではGoogle側からの出金や、
YouTuberの銀行口座への入金はオンライン上に記録として残ります。
お尋ねが来ていないので大丈夫だろうと思っていても
情報が溜まるのを待っている、
そんな状態かもしれません。

数字で見る調査状況(件数)

2020年度のインターネット取引者の調査状況について国税庁よりデータが公表されました。

【ネット通販】
事業主が商品を販売するためのホームページを開設し、
消費者から直接受注する販売方法。
いわゆるオンラインショッピングによる取引

【ネットオークション】
インターネットを利用して行われるオークション取引

【ネットトレード】
インターネットを利用して行われる株、商品先物
又は外国為替等の取引

【ネット広告】
ホームページ、電子メール、検索エンジンの検索結果画面等を利用して
行われる広告関連取引

【コンテンツ配信サービス】
インターネットを利用して行われる電子化された音楽、静止画、動画、書籍、情報等の
ダウンロード取引または配信提供にかかる取引

【その他のネット取引】
出会い系サイトの運営など、
上記に該当しない取引

数字で見る調査状況(1件当たりの申告漏れ額)

この金額は調査1件当たりの申告漏れ所得金額です。
「所得」ですので単純な売上額ではありません。
売上から経費を差し引いた残りの金額です。

もちろん、
これは平均金額ですのでこの金額よりも多い方もいれば
少ない方もいます。

今年度はコロナ禍ということもあり、
調査件数自体は昨年498件から今年398件と減りました。

ただ、
緊急事態宣言や自粛期間等を経て、
対面での販売や営業が難しかった今年度。
ネットビジネスを開始されたかは多くいらっしゃると思います。

国税庁の統計の総括最後にこのような文書が。

インターネット取引者は、無店舗による事業形態となるため、その把握が困難でありますが、あらゆる資料情報を収集・分析して適切な課税に努めています。

国税庁HPより

本気度合いがうかがえますね、、、

少しでも気になることがありましたら税理士さんに相談してみてください。

【編集後記】
近頃のトレーニングは5キロ走が限界でした。
今日の健康診断でも去年より体重が3キロも増加
みんなそうですよ~と言われましたが、
自分だけは!!!
摂生します。