雑感・流れ作業

久しぶりの流れ作業

ライン生産方式とは、ある期間において、単一の製品を大量に製造するための方法。 大量生産を行う工場で製品の組み立て工程、作業員の配置を一連化(ライン化)させ、ベルトコンベアなどにより流れてくる機械に部品の取り付けや小加工を行う作業である。 いわゆる流れ作業。 またライン作業とも呼ばれる。

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昨日、久しぶりに流れ作業をやってきました。

机の上にチラシが十数枚並んでおり、
それを端から順番に1枚ずつ重ね合わせ、
机の端に置かれた袋に封入する。
それを段ボールに詰めておしまい。
作成個数は34,000セット。

至極単純な作業のため、その場で説明を受けて作業開始。

チラシは企業ごとに
厚みや紙質、大きさが異なり
漏らさず、重なることなくセットしていくのは
なかなか難しい。
でも、1時間も経てばなんてことなく
広い作業スペースの中、
周りの人たちも流れるように作業を進めていました。

昼休憩をはさみ、
作業も3時間ほど経過すると、
周りから
「飽きた」「モチベーションが上がらない」という声

そのような中、
作業を管理するスタッフが無言で少なくなったチラシを別部屋から持ってきて補充。

作業終わりの時間は当初より告げられていましたが、
「本日の最大の目的は作業を終わらせることです!」
と最初に言われている以上、
終わらなかった場合、作業時間も延長するんじゃないかと危惧。

案の定、予定時間には終わらず、
「都合のつく人、元気な人は残ってください。」という始末

どうすれば時間通りに終われたか?

一緒に作業した人たちは異口同音に
「どこまで出来ているか知りたかった」と言っていた。

34,000セットというゴールの
今一体何合目まできているのか、
23,456個目、23,457個目、23,458個目、、、
と細かく分からなくとも凡そでも良い。

数えることにスタッフを割くことが難しいのであれば、
あとどれだけチラシが残っているのか、
どのみち作業スペースに持ってくるのであれば、
なくなる実物を見てこなしている実感を得たい。
減っていく仕事量を目にすれば、
「あと少し!」と自ずとモチベーションも上がっていったでしょう。

せっかく作業に慣れ、
上がった作業スピードも、
見えない終わりと疲労から、最後はスピードダウン。
きっと、スピードだけでなく、
チラシも重なっていたりと
「量」だけでなく「質」も低下していたと思います。

また、予定時間終了後に募った有志も
あとどれくらい仕事量が残っているか分かっていれば
30分くらいなら、、、と残った人も多くいたことでしょう。
(翌日もあるので、私は帰りました。)

単純作業こそ視える化が必要

会計事務所の仕事に置き換えるなら、、、

工程を細分化して進捗を管理し、
遺漏なく期日までに質の高い仕事を完成させる。
仕事の視える化は
難しい作業に対してするものだと考えていました。

ただ、今回の経験で
「作業」と呼ばれる業務について「質」や「モチベーション」を上げるためにこそ
視える化が必要だと感じました。

担当者はお客様から直接の反応・感謝を受け、
やり甲斐を実感し、モチベーションに繋げることができます。
ですが、内勤者はどうでしょうか?

申告期限があることはわかっています。
ただ、事務所全体の仕事量や自分の抱える仕事量がわからなければ、
精神的な疲労は積もるばかりです。

結局、期限間際になって
担当者がパートさんに無理をお願いする→時短勤務者であるため断られる
となると、作業をするのは担当者になってしまいます。

今回、私が行ったチラシ封入作業で
最後に残ってチラシ封入をしていたのは何人かの有志作業者と
運営スタッフでした。

時間内にお互いが気持ちよく作業を終わらせる、
たとえ、多少延長したとしても
気持ちよく仕事が終われるように周りを仕向ける(環境を作る)

今は一人で事務所をやっているものの、
久しぶりの作業で勤務時代
パートを経て社員になった時のことも思い出せました。

寒くて慣れない仕事に疲れましたが、
たまにはこういう経験も良いものだ、必要なものだと感じました。

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