相続手続き、忘れていませんか?③
時価の変動にご注意
今回は、個人が保有していた資産や債務にかかる名義変更や解約手続きについてお話しします。
経済情勢に左右される株式時価は短期間のうちで大きく変動します。
名義変更や解約手続きを行なっている間に時価が大きく下がることはよく耳にします。
手続きを行なっている”間”?
手続きには比較的時間がかかります、、、
金融機関が合併する前の古い通帳はありませんか?
定期預金の金利キャンペーンで移動を繰り返し、
そのままになっている定期預金はありませんか?
「誰に」「何を」相続させるかも重要ですが、
「どこに」「何が」あるのかを元気なうちに整理し、
相続発生後、
手続きに困ることのないよう準備をすることも大変重要です。
解約・名義変更、色々とあります
- 銀行口座の解約
- 貸金庫契約の解約
- 証券(株式)講座移管手続
- 単元未満株の承継
- クレジットカードの解約
- 信用金庫等の出資金の返還
- 住宅の火災保険契約の名義変更
- 借入金の名義変更
手続きは金融機関ごとに異なります
各種手続きは平日の昼間でしか対応してもらえないものが多くあります。
日中仕事をされている方で有給休暇を利用し手続きをされた相続人の方がいらっしゃいました。
お話をお聞きすると、
資料の不足や不備でやり直し、
その度に有給も取り直し、
と大変煩わしい思いをされていました。
また、相続人の奥様やお子様が相続人に代わって不慣れな手続きをされたケースもあります。
財産・債務の確定は相続税の申告に繋がります。
申告時に必要な資料を名義変更や解約手続きと同時に金融機関等に請求いただくためにも、
早い段階で税理士事務所にご相談いただくことをお勧めします。