e-TAX利用の簡便化 3種類の申告方法

電子申告

電子申告による申告書の提出

所得税、贈与税、法人税、地方法人税、消費税等にかかる申告は、
インターネット等を利用して電子的に手続きを行うことができます。

便利なものが普及する世の中、
そんなこと知っているよと仰る方は多いものの、
準備が面倒な上、1年に1度のことであるため、
作成した申告書を直接税務署に持って行ったり、
郵送で提出したりされている方が多くいらっしゃいます。

現在、一口に「電子申告」と言っても
3種類の方法があります。

現行方式

こちらは以前からある方式です。

【事前準備】
マイナンバーカードの取得
e-TAXの開始届出書の提出
e-TAXのID・パスワードの受領
申告書データを作成・送信

【申告時に準備するもの】
e-TAXのID・パスワード
マイナンバーカードなど
ICカードリーダライタ

届出書を提出して、
マイナンバーカードも取得して、
カードリーダも準備して、、、

1年に1度のことであれば挫折しそうです。

マイナンバーカード方式

では、マイナンバーカード方式はどういったものか、
現行方式と比較してみます。

【事前準備】
マイナンバーカードの取得
e-TAXの開始届出書の提出 
e-TAXのID・パスワードの受領 
申告書データを作成・送信

【申告時に準備するもの】
e-TAXのID・パスワード
マイナンバーカードなど
ICカードリーダライタ

随分色々なものが不要になりました。
それでも、マイナンバーカードやカードリーダの準備は必要です。

ID・パスワード方式

マイナンバーカードやICカードリーダライタを持っていない人に向けて出来た新しい方式がID・パスワード方式です。

事前準備として、税務署での対面による本人確認が必要になります。
(免許証等の身分証明書類をお忘れなく!)
確認後、e-TAXのIDとパスワードが発行されます。

この発行されたe-TAXのIDとパスワードだけで自宅から申告書を送信することができます。
マイナンバーカードやカードリーダを用いて電子署名する必要はありません。

ID・パスワード方式の注意点

この方式が使えるのは、
国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を
利用して申告書を作成し、e-TAXを利用して提出する場合に限られます。

また、この方式は将来的にマイナンバーカード方式が普及するまでの暫定対応であるため、
概ね3年間の利用とされています。